岩倉きぼうクリニック

脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)

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院長から脂腺増殖症でお悩みの方へ

脂腺増殖症は、皮膚科と美容皮膚科の両方の領域にまたがっている疾患であると考えています。
脂腺増殖症は、保険診療の皮膚科で日常的に、よく相談されることが多い病気です。しかし、治療については、傷跡のリスクを考えると、保険適応外での美容皮膚科での治療がオススメな病気だからです。
「治らない」、「体質だからどうしようもない」と悩んでいる、愛知県・名古屋市周辺の方は、是非一度当院の診察を受けにきてください。

脂腺増殖症とは?

顔にできた小さなブツブツが気になり、 「これって何だろう?」 「どうすれば治るのだろう?」 と不安を感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

特に鏡を見るたびに目立つと、見た目の問題だけでなく、気分まで落ち込んでしまうこともありますよね。 そのようなお悩みのひとつに「脂腺増殖症(しせんぞうしょくしょう)」があります。 当院は皮膚科専門医として、患者様のお肌の悩みに真摯に向き合っています。

この症状について正しく理解し、適切な対処法を知ることは、肌の悩みを解消する第一歩です。 脂腺増殖症の特徴や原因、そして他の皮膚の病気との違いについて、わかりやすく解説いたします。

脂腺増殖症とは?特徴と発生部位

脂腺増殖症は、皮膚の表面に皮脂を分泌する「皮脂腺」が良性(がんではないもの)に増殖することによってできる皮膚の病気です。 皮脂腺は本来、皮膚や毛髪に潤いを与える大切な役割を担っています。 しかし、この皮脂腺が異常に増殖してしまうと、見た目に変化が生じることがあります。 これは「良性腫瘍」の一種であり、がん化する心配はほとんどありません。

主に中年以降の方、特に高齢の方によく見られる傾向があります。 見た目は、直径が数ミリメートル程度の小さく、黄色がかった盛り上がったブツブツとして現れることが多いです。 特徴的なのは、中央部分にへそ状の小さなくぼみが見られることです。 触ると比較的柔らかい感触があります。

これらの症状は、患者さんにとって外見上の美容的な問題となることが少なくありません。 時には、心理的に大きな影響を及ぼし、日常生活の質(QOL)を低下させてしまう可能性もあります。

なぜできるの? 脂腺増殖症の主な原因

脂腺増殖症ができる直接的な原因はまだ完全には解明されていませんが 、いくつかの要因が関係していると考えられています。

・加齢
30代〜40代以降に多く見られることから、年齢を重ねることが大きな要因の一つとされています。ただし、20代の人でも発症することがあるため、若い方でも注意が必要です。

・男性ホルモンの影響
皮脂腺の活動にはアンドロゲンという男性ホルモンが大きく関与しています。アンドロゲンの作用によって皮脂腺が刺激され、増殖すると推測されています。

・脂性肌(オイリー肌)
皮脂分泌が多い方は、脂腺増殖症ができやすい傾向があります。

・特定の薬剤
免疫抑制剤の一種であるシクロスポリンの長期服用も、脂腺増殖症の発症に関連すると言われています。

・紫外線
紫外線による皮脂腺への刺激も、原因の一つと考えられています 。
これらの要因が複合的に絡み合って脂腺増殖症が発生すると考えられています。

脂腺増殖症の治療法

当院では、脂腺増殖症に対して複数の治療法をご用意しております。患者様の症状やライフスタイルに合わせて最適な治療をご提案いたします。

ラジオ波治療(サージトロン)による治療

サージトロンは、高周波のラジオ波を利用して脂腺増殖症を除去する治療法です。
一般的な治療法として、炭酸ガス(CO2)レーザーによる治療が行われることがありますが、脂腺増殖症は皮膚の深くに病変があり、炭酸ガスレーザ−で深く削り過ぎると傷痕が残りやすくなります。

サージトロン

一方、サージトロンは、絶縁針という細い針を使用し、皮膚表面のダメージを最小限にとどめ、皮膚の深くの治療ができるので、傷痕のリスクを抑えて、脂腺増殖症の治療が可能です。

キズ痕のリスクを抑え、脂腺増殖症を徐々に縮小させていきます。
1回でよくなる方も多いですが、複数回の治療が必要となる方もいらっしゃいます。

絶縁針

治療の流れ

step1
麻酔テープを使用し、患部を麻酔します(約30分)
step2
高周波ラジオ波を用いて施術を行います
step3
初回施術後、約1週間で経過観察を行います
step4
必要に応じて、1か月以上の間隔を空けて2回目の施術を行います
[治療後の経過]
施術後1週間程度はかさぶたができ、1か月程度は赤みや腫れが見られることがあります。
[リスク]
まれに色素沈着、凹み、ケロイドとなる可能性もございます。
平日料金 土曜料金
サージトロン
直径2㎜未満
¥7,600
¥8,000
以降1㎜ごとに
¥3,800
¥4,000

イソトレチノイン内服による治療

イソトレチノインは、皮脂腺の活動を抑制し、皮脂の分泌を減らします。近年、このイソトレチノインの皮脂腺を縮小する効果が、脂腺増殖症に効果があるのではと報告されています。
脂腺増殖症が広範囲に多発している方や、脂性肌も同時に悩んでいる方にオススメです。
しかし、催奇形性や肝障害・脂質異常症などのリスクがあり、気軽に行う治療ではありません。

ニキビ・酒さで使うイソトレチノインです

【注意点】
服薬前や服薬中に採血が必要になります。
【副作用】
・ 皮膚、唇、鼻、目の乾燥
・ 肝機能障害、脂質異常症(中性脂肪の増加)
・ 流産や胎児の奇形(妊娠中の方の内服で)
・好転反応:服用開始後、数週間(特に2~4週目)は、毛穴の奥に詰まっていた皮脂や角質が一気に排出されることで、一時的にニキビが悪化したように見えることがあります 。これは薬が効き始めているサインであり、通常は1~2ヶ月で落ち着いていきます 。
【禁忌】
妊娠中や妊娠の可能性がある方、肝機能障害がある方、中性脂肪やコレステロールが高い方には服用いただけません 。服用期間中および服薬後半年間は、男性であっても妊娠、授乳、献血は避けてください 。

30日分
イソトレチノイン内服
¥19,800
脂腺増殖症 サージトロン症例(治療後1か月)
サージトロン症例
治療内容
サージトロン
価格
1mm3,600円(平日) 別途必要に応じて診察料・麻酔代
治療期間
1回
副作用
1週間:かさぶた、1か月程:赤みや腫れ
リスク
色素沈着、凹む、ケロイド
脂腺増殖症のイソトレチノインによる治療例
脂腺増殖症のイソトレチノインによる治療例 after

内服薬:イソトレチノイン20mg 
治療期間:1か月間

治療後の経過と注意点

脂腺増殖症の治療後は、患部の適切なケアが重要です。

サージトロンの場合

・施術後1週間程度でかさぶたができ、自然に剥がれていきます。
・1か月程度は赤みや腫れが見られることがありますが、徐々に引いていきます。
・色素沈着を防ぐため、紫外線対策を徹底してください。
・稀に凹みやケロイドになるリスクもございます。

イソトレチノイン内服の場合

・皮膚の乾燥が主な副作用として現れることがありますので、保湿ケアを十分に行ってください。
・好転反応による一時的な症状悪化が見られても、服用を継続することで改善に向かいます。
・定期的な採血により、肝機能や脂質の状態を確認させていただきます。
・催奇形性があるため、男性でも、女性でも避妊が必要となります。

北名古屋市・小牧市など近隣からのアクセス

当院は岩倉市に位置しており、北名古屋市、小牧市、一宮市、江南市といった近隣地域にお住まいの多くの患者様にご来院いただいております。脂腺増殖症のお悩みをお持ちの皆様が、安心して通院できるよう、アクセスしやすい環境を整えております。

当院は名鉄岩倉駅から徒歩圏内にあり、公共交通機関をご利用の方にも大変便利です。また、お車でお越しの方のために、広々とした専用駐車場も完備しておりますので、お気軽にご来院いただけます。

【当院へのアクセス例】

  • 北名古屋市から
    • 車で10~15分。
    • 名鉄犬山線をご利用の場合、岩倉駅までスムーズにお越しいただけます。
  • 小牧市から
    • 車で10~15分。
    • 主要幹線道路からのアクセスも良好です。
  • 一宮市から
    • 一宮駅から車で約25分。
  • 江南市から
    • 車で約15分。

当院では、患者様がリラックスして診察を受けられるよう、院内は明るく清潔な空間を保っています。また、ご予約なしでも受診いただけますが、スムーズなご案内を希望される場合は、Web予約をおすすめしております。肌のトラブルは、気軽に相談できる身近なクリニックで治療することが大切です。「こんなことで受診して良いのか」と悩まずに、どうぞお気軽にご来院ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 脂腺増殖症は再発しますか?
治療で除去しても、体質や生活習慣によっては新たな脂腺増殖症が発生する可能性はあります。
Q. 治療は痛いですか?
サージトロンの場合、麻酔テープを使用するため、施術中の痛みはほとんど感じません。イソトレチノイン内服は痛みはありませんが、副作用による体の変化にご注意ください。
Q. 施術の痛みはありますか?
脂腺増殖症の治療は、基本的に美容目的となるため保険適用外となります。自由診療となりますので、あらかじめご了承ください。

参考文献

  • Hussein L, Perrett CM. Treatment of sebaceous gland hyperplasia: a review of the literature. The Journal of dermatological treatment 32, no. 8 (2021): 866-877.

追加情報

[title]: Treatment of sebaceous gland hyperplasia: a review of the literature.

脂腺増殖症の治療:文献レビュー 【要約】

  • 脂腺増殖症(SGH)は、主に高齢者に発生する良性の皮脂腺増殖であり、臓器移植患者など、長期にわたるシクロスポリン療法を受けている人によく見られます。
  • シクロスポリン療法を受けている患者では、SGHは通常、多発性で、主に顔面に発生します。
  • 患者は外見を美容的に好ましくないと感じることがあり、場合によっては心理的に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。
  • そのため、特にこの患者グループにおいて、SGHに対する安全で効果的な治療法が求められています。
  • 過去には、電気焼灼、外科手術、冷凍療法、経口イソトレチノイン、レーザー、局所光線力学療法(PDT)など、さまざまな治療法が報告されています。
  • 本論文の目的は、SGHに対するさまざまな治療法をレビューすることです。
  • 医学図書館のPubMedデータベースを用いて体系的な文献レビューを実施し、英語で発表された論文、鼻瘤におけるSGHに焦点を当てていない論文、SGH病変を有する成人サンプルを用いた研究、シクロスポリンに関連するSGH患者の研究を含めました。
  • 文献は、経口イソトレチノインや冷凍療法などの従来の方法から、より高度な局所PDT、レーザー、およびそれらの組み合わせに至るまで、治療法に応じて分類されています。
  • 効果は、技術自体ではなく、病変の数、経済的コスト、心理的要因、皮膚のフォトタイプ、年齢に依存することがわかりました。
  • SGHは、さまざまなパラメーターに応じて治療法をカスタマイズすることにより効果的に治療でき、最良の美容効果でSGH病変のクリアランスを効果的に維持できます。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32011918

[quote_source]: Hussein L and Perrett CM. “Treatment of sebaceous gland hyperplasia: a review of the literature.” The Journal of dermatological treatment 32, no. 8 (2021): 866-877.

ご来院頂いている主なエリア

愛知県・北名古屋市、小牧市、一宮市、江南市、名古屋市、清須市、
豊山町、岩倉市、春日井市、稲沢市、犬山市、大口町、扶桑町

岐阜県・岐阜市、各務ヶ原市、可児市、美濃加茂市

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江南市、名古屋市、清須市、
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岩倉市、春日井市、稲沢市、犬山市、
大口町、扶桑町

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美濃加茂市

SUPERVISOR
監修者情報
岩倉きぼうクリニック院長
松原 章宏

経歴
2014年 名古屋市立大学医学部卒業
2016年 名古屋市立大学病院、江南厚生病院、知多厚生病院皮膚科に勤務
2022年 名古屋市立大学病院 皮膚科 医局長・助教
2023年 咲くらクリニック、大手美容皮膚科、ニキビ治療専門クリニック勤務
2024年 岩倉きぼうクリニック院長

専門医・認定医
日本皮膚科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
がん治療認定医

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