顔や体、肘、膝などに左右対称にかゆみを伴う赤みがみられ、湿疹をくり返します。
抗ヒスタミン薬という、かゆみを抑える内服薬を使用します。アトピー性皮膚炎が重症な方にはシクロスポリンという免疫抑制剤や、短期的なステロイド内服薬も行っています。
生物学的製剤デュピクセント→アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみの原因となるタンパク質「IL-4」と「IL-13」の働きを直接抑える注射薬で、生後6か月から使用可能です。高額な薬剤のため、重症なアトピー性皮膚炎の方に保険が制限されています。
エキシマライトという光線治療を行いかゆみを抑えます。副作用が少ない治療法です。
特に塗り薬の使用方法が大切です。FTU(フィンガーチップユニット)とネットで調べるとでてきますが、ティッシュが一枚皮膚に張り付くほど塗り薬を厚めにぬることが大切です。
ステロイドを使うことに不安がありますが大丈夫ですか?
アトピー性皮膚炎は皮膚に火事が起きている状態です。ステロイドは火を消すための水に例えられます。まずは火事を消すために適切な強さのステロイドを使用することが大切です。火事が消えたら、ステロイドの塗る頻度を徐々に減らしていくのがよいでしょう。ステロイド以外の塗り薬を併用する方法もあります。
当院には小児の患者様も多くいらっしゃっており、お子様のアトピー性皮膚炎治療にも力をいれています。