脂肪腫(しぼうしゅ)
脂肪腫(しぼうしゅ)とは?|皮膚のしこり、気になるその正体
「体のあちこちに柔らかいしこりがある」「触ると少しずつ大きくなっているような気がする」
もし、そんな皮膚のしこりにお悩みであれば、それは脂肪腫かもしれません。
脂肪腫は良性の腫瘍で、脂肪細胞が異常に増殖してできるものです。一般的に痛みはなく、放置しても健康に害はありませんが、少しずつ大きくなるため「いつか手術が必要になるのでは」と不安を感じる方も少なくありません。
当院では、患者さんの不安を取り除くため、脂肪腫の診断から治療までを専門的に行っております。気になるしこりがある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
脂肪腫の主な症状と特徴
脂肪腫は、体中のどこにでもできる可能性があります。特に、背中、肩、首、腕、太ももなどにできやすいとされています。
柔らかいしこり: 触るとプニプニとしていて、弾力があります。
動く: 皮膚の下で簡単に動かすことができます。
痛みがない: 通常は痛みや違和感を伴いません。
少しずつ大きくなる: 数年から数十年の単位で、ゆっくりと大きくなることがあります。
ごく稀に「脂肪肉腫」という悪性の腫瘍と区別が難しいケースがあります。脂肪腫だと思っていても、急に大きくなる、痛みを伴うなどの症状があれば、早めに専門医の診察を受けることが重要です。
脂肪腫の治療方法
脂肪腫は基本的に良性のため、生活に支障がなければ経過観察で問題ありません。しかし、以下のような場合は切除をおすすめします。
見た目が気になる: 服を着たときに目立つ、人目が気になるなど。
大きくなって生活に支障が出る: 体を動かしにくい、神経を圧迫して痛みが出るなど。
悪性の可能性が否定できない: 医師の診察で脂肪肉腫の可能性があると診断された場合。
当院では、脂肪腫の切除を日帰り手術で行うことが可能です。
切開手術による摘出
皮膚を数センチ切開し、脂肪腫を袋ごと取り除く方法です。
再発しにくい: 脂肪腫の袋ごと取り除くため、再発のリスクが低いのが特徴です。
入院の必要なし: ほとんどの場合、日帰りで手術が完了します。
手術は局所麻酔で行うため、痛みを感じることはありません。手術痕はできるだけ目立たないように配慮いたします。

当院での脂肪腫治療のメリット
・皮膚科専門医のみならず、がん治療認定をもっている
・超音波検査ができるので、脂肪腫の状態に合わせた最適な治療を提案します。
当院では、岩倉市近隣にお住まいの皆さまに安心してご来院いただけるよう、専門的な超音波検査で皮膚の中を詳細に観察し、正確な診断を行っています。北名古屋市、小牧市、一宮市、江南市周辺にお住まいで、しこりやできものにお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

症例1:他院で一度脂肪腫の切除を受けたことがある方でした。しかし、脂肪腫が残っており再発したとのこで受診されました。
前医の手術の瘢痕も含めて切除しました。
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よくある質問
Q. 脂肪腫は自然に消えますか?
脂肪腫は自然に小さくなったり消えたりすることはありません。放置すると、ゆっくりと大きくなる傾向があります。
Q. 脂肪腫と粉瘤(アテローム)の違いは何ですか??
脂肪腫: 脂肪細胞の塊。触ると柔らかく、表面に黒い点(開口部)はありません。
粉瘤: 老廃物や角質がたまった袋状のしこり。中央に黒い点があり、強く押すと臭い内容物が出ることがあります。炎症を起こすと赤く腫れて痛みを伴うのが特徴です。 どちらかご自身で判断が難しい場合は、ぜひご相談ください。
Q. 手術の費用はどのくらいですか?
脂肪腫の摘出手術は保険診療の対象となります。費用は脂肪腫の大きさや部位によって異なります。
