緑色爪(グリーンネイル) Home >緑色爪(グリーンネイル) 目次 1. 緑色爪(グリーンネイル)とは2. 緑色爪(グリーンネイル)の原因 3. 緑色爪とカンジダの関係4. 緑色爪の治療法5.よくある質問 緑色爪(グリーンネイル)とは? 緑色爪(グリーンネイル)は、爪が緑色に変色する症状で、見た目の問題だけでなく、感染症の一種でもあります。緑色爪は皮膚科医であれば、誰もが知っている病気ですが、なかなか治療に難渋することもあります。緑色爪の主な原因や、当院での治療法について解説します。 緑色爪(グリーンネイル)の原因 緑色爪は、爪の表面や内部に緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)という細菌が繁殖することで起こります。この細菌は、健康な人の皮膚や環境中に広く存在しますが、通常は問題を起こしません。しかし、以下のような条件が揃うと、爪の感染を引き起こすリスクが高まります。 ・ジェルネイルやスカルプチュアの浮き 爪とネイルの間にできたわずかな隙間に水分が溜まり、緑膿菌の繁殖に最適な環境が生まれます。特に、ジェルネイルを長期間付けっぱなしにしている方、ネイルが浮いているのに放置している方は注意が必要です。・爪の損傷や病気 外傷や爪白癬(爪水虫)などによって爪が弱っていると、細菌が侵入しやすくなります。・湿度の高い環境 水仕事が多い方や、手袋を長時間着用する方など、手が湿った状態が続くとリスクが高まります。 緑色爪とカンジダの関係 爪に緑膿菌感染が起きる場合、カンジダ菌(Candida)も同時に、または単独で感染していることがあります。カンジダは、健康な人の皮膚や粘膜に存在する真菌(カビの一種)です。カンジダが原因の爪の感染症は、爪の周辺が赤く腫れたり、爪の表面が凸凹になったりすることがあります。緑色爪と症状が似ているため、自己判断は難しく、適切な治療のためには原因菌を特定することが非常に重要です。当院では、顕微鏡検査などを行い、緑膿菌とカンジダ、両方の感染の有無を診断します。 緑色爪の治療法 当院では、患者様の状態を正確に診断し、最適な治療を提供します。診断 まずは、皮膚科専門医による診察で、緑色爪の状態を確認します。必要に応じて、爪の組織を採取し、顕微鏡で検査することもあります。この検査によって、爪白癬やカンジダなどの鑑別を行います。内服薬・外用薬 症状に応じて、抗菌作用のある外用薬や、抗菌薬の内服薬を行います。カンジダ感染が確認された場合は、緑膿菌とは異なる抗真菌薬を処方します。経過観察と生活指導 治療中も定期的にご来院いただき、症状の改善度合いを確認します。また、緑色爪の再発を防ぐために、手あれなどがある併発している場合はそちらの治療も行います。治療期間は、症状の程度や広がりによって異なりますが、数週間から数ヶ月かかる場合があります。 緑色爪(グリーンネイル)のよくある質問(FAQ) Q 緑色爪は人にうつりますか? A 緑色爪の原因となる緑膿菌は、日常生活で広く存在する細菌であり、通常は健康な人の間で感染が広がることはほとんどありません。しかし、タオルや爪切りなどを共有することは避けるようにしましょう。 Q 緑色爪になったら、ネイルはできますか? A 治療中はネイルをしないでください。ジェルネイルやマニキュアは、爪の状態を悪化させ、治療を長引かせる原因となります。 Q 自力で治せますか? A むずかしいことが多いです。緑色爪は、爪の奥深くまで細菌が入り込んでいることが多く、専門的な治療が必要です。放置すると、症状が進行し、爪が剥がれてしまうこともありますので、早めに皮膚科を受診してください。 SUPERVISOR 監修者情報 岩倉きぼうクリニック院長 松原 章宏 詳しく見る 0587-96-9349 愛知県岩倉市大地新町1丁目76 岩倉駅から徒歩9分、駐車場完備。 ドラッグユタカ岩倉店様すぐ横。 アピタパワー岩倉店様の近くです。 アクセスページはこちら